あってよかったこの機能!エリアごとのおすすめ設備をご紹介します
家を建てたりリフォームしたりする際に、迷うものの一つが設備です。
近年では、便利で魅力的な設備がたくさんあり、選びきれないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、家の中のエリアごとに分けて、おすすめの設備をご紹介します。
良い面だけでなく、知っておくべきデメリットもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
あってよかったこの機能!エリアごとのおすすめ設備をご紹介します
1.玄関・外構周りのおすすめ設備
玄関・外構周りのおすすめ設備をご紹介します。
1-1.ソーラーパネル・蓄電池
近年、設置する人が増えてきているソーラーパネルは、太陽光で発電するので電気代を節約でき、余った電気は売ることもできます。
これから普及することが予想される電気自動車との相性もばっちりです。
蓄電池を設置することで、日中に溜めた電気を夜間に使用したり、災害時に備えて電力を確保したりできます。
ソーラーパネルだけを設置して、蓄電池を設置しないこともできますが、日中に発電した電気を溜めておくことができないので、夜間は電力会社から電気を購入しなければなりません。
なお、逆にソーラーパネルを設置せずに蓄電池のみ設置することも可能です。
この場合は、電気代の安い夜間に電力会社から電気を購入して蓄電池に溜めておき、日中にその電気を使用できるメリットがあります。
ただし、これらの設備は設置費用が高額になるので、メリットと照らし合わせてよく検討することが大切です。
1-2.宅配ボックス
宅配ボックスは、配達された荷物を不在時でも受け取れる設備で、近年利用者が増加しています。
最近ではインターネットでの買い物が一般的になっていることも、重宝されている理由の一つです。
特に、単身世帯や共働きの世帯で、対面での荷物の受け取りがなかなかできない場合に便利です。
また、在宅時でも入浴中で出られない場合に活用できたり、非接触で荷物を受け取れたりするメリットがあります。
1-3.シャッター式雨戸
窓に雨戸を付けることで、台風による窓の破損を避けることができ、防犯対策としても有効なのは多くの人がご存知だと思います。
昔は、スライドさせるタイプの雨戸が多くありましたが、近年ではシャッター式の雨戸が一般的です。
また、手動ではなく自動で簡単に開け閉めできたり、雨戸を閉めた状態で風を取り込めたりするものもあります。
このような機能の向上によって、台風対策や防犯目的だけでなく、遮光や遮熱、遮音目的でも利用されています。
ただし、自動で開閉できるものは、停電時には動かなくなることがあるので注意が必要です。
1-4.人感センサー付照明
玄関の照明を人感センサー付照明にすることで、必要なときだけ電気を点灯させることができます。
照明を付けたり消したりする手間を省くことができる上に、消し忘れることがなく、電気代の節約にもなります。
また、人が近づくと点灯するので、防犯対策としても有効です。
設置の費用はそれほどかからないので、ぜひ検討したい設備の一つです。
1-5.モニター付インターホン
モニター付インターホンは、来客があった際にカメラで外の様子や人物を確認できるインターホンです。
特に、子どもが留守番をすることのある家庭では、玄関を開けることなくカメラで人物の確認ができるので安心です。
カメラの映像は保存されるので、在宅時に確認できるだけでなく、不在時の来客についても確認ができます。
また、2階に子機を設置することで、1階に降りることなく対応できるのも魅力です。
1-6.断熱仕様の玄関ドア
屋内外の熱の出入りを遮断して、快適な室内温度を保つことのできる、断熱仕様の玄関ドアもおすすめです。
ドアや窓は、光や風を取り込むのと同時に、室内で暖めたり冷やしたりした空気の約60%を外に排出してしまうといわれています。
玄関ドアを断熱仕様にすることで、冬は寒さを、夏は暑さを軽減でき、エアコンの省エネにも繋がります。
断熱仕様の程度も様々あるので、お住いの地域の気候に合わせて選択すると良いでしょう。
1-7.スマートキー付玄関ドア
近年、自動車でも普及しているスマートキーですが、玄関ドアにも設置が可能です。
鍵を取り出さずに開錠・施錠ができるので、両手が荷物でふさがっている場合などに便利です。
子どもに鍵を持たせる場合にも、鍵の出し入れをしなくてよいので、鍵を紛失するリスクも減らせます。
鍵の形状はリモコンタイプだけでなく、カードタイプや顔認証タイプ、スマートフォンを鍵として使用できるタイプもあります。
遠隔で開錠・施錠ができるものもあり、鍵をかけ忘れた場合や鍵を置き忘れた場合でも安心です。
1-8.シューズクローク
土間収納ともいわれるシューズクロークは、外に置きっぱなしにできないけれど、室内にも持ち込みたくないものを保管するのに便利です。
例えば、ベビーカーや砂場セット、ゴルフバッグなどの屋外で使用するスポーツ用品、カッパ、キャンプ用品、車いすなど、考えてみると意外とたくさんあります。
広いスペースが確保できれば自転車も保管でき、防犯対策に有効です。
他にも、大きな荷物の一時保管場所としても使用できて、あると便利な設備の一つです。
1-9.玄関の水道
建物の横や車庫に水道を設置している方は多いのですが、玄関の掃除の際にホースが届かない、といったケースもあるようです。
玄関に水道を設置しておくことで、玄関の掃除も楽にできます。
また、室内に入る前に手を洗えたり、来客用の手洗い場として活用できたりと、何かと便利です。
1-10.玄関の全身鏡
クローゼットの近くに全身鏡を置いている方は多いと思いますが、玄関にも全身鏡を設置しておくと、とても便利です。
部屋を汚すことなく洋服と靴の組み合わせを確認できたり、出発前に全身を最終確認できたりします。
また、来客用として使うこともできます。
2.キッチンのおすすめ設備
キッチンのおすすめ設備をご紹介します。
2-1.IHクッキングヒーター
火を使わないIHクッキングヒーターは、子どものいる家庭や高齢者におすすめです。
火を使わなので火災のリスクが低く、フラットな形状なので掃除も楽です。
また、コンロに比べて油が飛び跳ねにくく、レンジフードも汚れにくくなります。
2-2.食器洗い乾燥機
食器を自動で洗って乾燥までしてくれる食器洗い乾燥機は、食器洗いの負担を軽くしてくれます。
汚れがひどい場合には、手洗いである程度汚れを落としておく必要がありますが、それでも食器洗いの時間はかなり短縮されます。
また、手洗いに比べて水の使用量を10分の1に抑えられるので、水道代の節約にもなって一石二鳥です。
手荒れが気になる方にもおすすめです。
なお、庫内の大きさは様々で、鍋などの大きなものを洗える機種もあります。
購入の際には、家族構成などを考慮して、どの程度の大きさが必要なのか、併せて検討するようにしましょう。
注意点としては、食器洗い乾燥機を使えない食器や調理器具があることと、洗い物が少ない家庭では不要な場合もあることです。
ビルトインタイプは費用がかかるので、他に優先したい設備がある場合には置き型タイプを検討してみても良いかもしれません。
2-3.多機能水栓
多機能水栓は、キッチンの蛇口に搭載された様々な機能のことです。
例えば、シャワーヘッドが付いていたり、それらの水の出方の切り替えができるもの、ヘッドが伸び縮みしたりするものもあります。
また、蛇口を触らずに水を出したり止めたりできるタッチレス水栓や、浄水機能が搭載された製品もあります。
浄水機能があることで、ペットボトルの水を買う手間がなくなったり、ウォーターサーバーの設置スペースが不要になったりするのがメリットです。
2-4.引き出し式フロアキャビネット
フロアキャビネットとは、シンクやコンロの下の収納のことです。
これまでは、開き扉式が一般的でしたが、近年では奥の物まで取り出しやすい引き出し式を選ぶ方が増えています。
また、上下2段の引き出し式にすることで、開き扉式ではデッドスペースになりやすかった上部の空間を有効活用できます。
開き扉式は、物を出し入れする際に、どうしても膝を曲げてかがまなければならなかったり、奥の物を取るときに手を伸ばさなければならなかったりします。
長く使うものだからこそ、年齢を重ねたときの使い勝手も考慮しておきたいものです。
引き出し式は開き扉式と比べると費用はかかりますが、様々な観点からみて、おすすめしたい設備の一つです。
なお、費用的に引き出し式を選ぶのが難しい場合には、収納の中にカゴを設置して引き出しのようにして使ったり、上下2段にできるラックを活用したりする方法もあります。
最近では、便利なグッズがたくさんあるので、それらを使って代用する方法を検討してみてもよいかもしれません。
2-5.パントリー
パントリーは、買い置きの調味料や備蓄食材などを収納できる食品庫です。
食器の収納にも使えるので、あると便利ですが、他の収納スペースで足りる場合や買い置きをあまりしない場合には不要でしょう。
設置にはスペースも必要になるので、他の設備との優先順位を考慮して決定するのがおすすめです。
3.トイレのおすすめ設備
トイレのおすすめ設備をご紹介します。
3-1.手洗いカウンター
トイレの中に手洗いカウンターを設置しておくと、トイレ内で手洗いもできて便利です。
タンクの上に手洗いが付いていない場合、洗面所まで手を洗いに行かなければなりません。
また、来客時にはプライベートなスペースである洗面スペースへ案内することになるため、このような場合にも手洗いカウンターは重宝するでしょう。
3-2.タンクレストイレ・フチなしトイレ
タンクレストイレは、タンクがない便座のみのトイレで、スタイリッシュでコンパクトな見た目です。
タンク付きに比べて洗浄水量が10分の1程度に抑えられるので、水道代の節約にもなります。
ただし、タンク付きに比べて水圧が弱く汚れが残りやすいのと、価格が高いのがデメリットです。
また、タンクに水を溜められないので断水時に不便なのと、タンク上の手洗いがないので別途、手洗い設備が必要になります。
フチなしトイレは、便座のフチの窪み(フチ裏)がないトイレです。
掃除しやすいのがメリットですが、水の勢いが弱いので汚れが残りやすいのと、便座裏が汚れやすいのがデメリットです。
3-3.2階へのトイレ増設
トイレは1階だけ、という住宅も多いですが、2階にもトイレを設置しておくと便利です。
寝室が2階の場合には、トイレのためだけに1階へ降りる必要がなく、複数人が同時にトイレを使用したい場合にも重宝します。
ただし、設置費用や掃除の手間、メンテナンス費用も2倍になるので、必要かどうかは慎重に検討するようにしましょう。
4.浴室のおすすめ設備
浴室のおすすめ設備をご紹介します。
4-1.浴室乾燥機・浴室エアコン
浴室乾燥機は、浴室内を乾かしてカビの発生を防いだり、洗濯物を乾かしたりできます。
洗濯乾燥機よりも洗濯物がシワになるリスクが低く、雨の日や花粉が多くて外で洗濯物を干せない場合にも活用できます。
また、部屋の温度差によって心筋梗塞や脳卒中を引き起こすヒートショックは、高齢者がお風呂に入る際に起こりがちです。
浴室エアコンであらかじめ浴室内を暖めておくことで、ヒートショックのリスクを軽減できます。
4-2.保温浴槽
断熱フタとセットになっている保温浴槽は、浴槽に溜めたお湯の温度低下を抑えられます。
家族の入浴時間がバラバラの場合は特に、追い炊きの回数を減らせて経済的です。
4-3.浴室テレビ
ゆっくりお湯に浸かりたいけれどテレビも見たいし時間がない、といった場合に便利なのが浴室テレビです。
最近、浴室テレビを設置する人は増えています。
時間を有効に活用できるだけでなく、入浴時の娯楽としても楽しめます。
4-4.リネン庫
タオルや下着、パジャマなどの、お風呂上がりに使用するものや、洗剤やシャンプーなどのストックを収納できるのがリネン庫です。
お風呂に入る前にタオルや着替え一式を準備する必要がなく、お風呂を出てからの着替えもスムーズになります。
リネン庫に扉やカーテンなどの目隠しを付けておけば、生活感を隠すことができ、来客時にも安心です。
5.室内のおすすめ設備
室内のおすすめ設備をご紹介します。
5-1.引き戸
引き戸は、ドアを前後に開閉するスペースが不要で、バリアフリーにも適しているので、ぜひ検討したい設備の一つです。
特に、平屋などでスペースが限られている場合には、引き戸の活用がおすすめです。
上から扉を吊るした形の引き戸もあり、少し費用はかかりますが、床のレールが無く、床を完全にフラットな状態にできるので掃除も楽になります。
ただし、上から吊るしているので下に隙間ができてしまい、遮断性や気密性は下がります。
また、引き戸は開き戸よりも設置面積が大きいため、柱や壁が少なくなり耐震性が下がることがあるので、多用したい場合には工務店等としっかり相談する必要があります。
5-2.複層ガラス・二重窓
複層ガラスは、2枚のガラスでできていて、2枚のガラスの間には空間(中空層)が設けられており、断熱性や遮熱性に優れています。
通常の複層ガラスの他に、Low-E複層ガラスというものがあり、Low-E複層ガラスの方が断熱性や遮熱性に優れています。
また、混同しやすいのが二重窓ですが、二重窓は内側と外側に窓を2つ設けたもので、防音効果もあります。
豊橋市のような住宅密集地で、外の音が気になったり、子どもの声や音楽が外に漏れていないか気になったりする場合におすすめです。
5-3.床暖房
床暖房は、設置の場所をとらず、寒い冬も快適に過ごせます。
床暖房には電気式と温水式があり、初期費用を抑えられるのは電気式ですが、温水式は床を均等に暖められるので光熱費を抑えられます。
床暖房は、エアコンに比べて乾燥しにくいというメリットもあります。
ただし、費用が高いのと、暖かくなるまでに時間がかかるデメリットもあるので、本当に必要かどうかを十分に検討するようにしましょう。
また、床暖房を長年使用し続けると、床の素材によっては傷みが早くなるので、工務店等と相談しておくことが大切です。
5-4.エコカラット(LIXIL)
LIXILのエコカラットは、珪藻土の6倍、調湿壁紙の30倍もの調湿機能がある壁材です。
消臭機能もあり、乾燥しやすい部屋や湿気のこもりやすい脱衣所、トイレやキッチンの壁に適しています。
既存の壁紙の上からも貼れて、リフォームの際にも剥がしやすいので、壁の一部を装飾する際にも用いられてます。
5-5.磁石壁・マグネットクロス
磁石壁は、壁が磁石になっていて、磁石を使って壁に紙などを貼り付けられる壁のことです。
似たものにマグネットクロスがあり、こちらはシート状の壁紙になります。
壁が磁石になることで、カレンダーや写真を飾る際に、押しピンなどで壁に穴をあける必要がなくなります。
今まで冷蔵庫いっぱいに貼っていたメモやレシピなども気軽に貼れて、冷蔵庫のように開閉によって取れてしまうこともないので大変便利です。
5-6.コンセントの増設
近年、様々なものが電子化され、一人一人がそれぞれにスマートフォンやタブレットなどの機器を持つようになりました。
コンセントの位置や数を決める際には、実際の生活をイメージし、充電しやすい位置に設置することが大切です。
とはいえ、ライフスタイルの変化によっても必要なコンセントの位置や数は変わってきます。
そのため、費用負担の少ないコンセントは、なるべく多く(必要な数の2倍程度)設置しておくことをおすすめします。
なお、部屋だけでなく、廊下や階段にもコンセントがあると掃除の際に便利です。
また、収納の中にコンセントを設けておくと、掃除機や掃除ロボットなどの充電式の機器を充電しながら収納できます。
5-7.LDKの大型エアコン
大きめのLDKの場合は、大型エアコンの設置がおすすめです。
エアコンを2台設置する方法もありますが、大型エアコンの方がランニングコストを抑えられます。
エアコンは床暖房と比較すると、すぐに暖かくなるのがメリットです。
よくある壁掛け式に加えて、ビルトイン式(埋め込み式)もあります。
ビルトイン式(埋め込み式)は、見た目がすっきりしますが、選択できる製品が少ないのと、交換や修理に費用が多くかかるため、壁掛け式を選ぶ方が多いです。
5-8.シーリングファン
シーリングファンは、インテリアとしてもおしゃれですが、その効果にも注目したいところです。
シーリングファンには、室内の空気を循環させる効果があるので、冷暖房器具で冷やしたり暖めたりした空気を室内へ均一に行き渡らせることができます。
洗濯物を部屋干しする際にも、湿気を循環させてくれるので、洗濯物が乾きやすくなり湿気がこもることによる臭いも軽減できます。
5-9.室内干しユニット
雨の日の洗濯で活躍するのが、室内物干しユニットです。
浴室乾燥機を使う方法もありますが、たくさんの量は干せないので、別途、室内干しユニットを設置しておくと良いでしょう。
昇降式であれば上げたり下げたりできるので、日常生活で邪魔になることもありません。
また、干す人の身長によって高さを調節できるのもメリットです。
5-10.ファミリークローゼット
各部屋の収納とは別に、ファミリークローゼットを設置するのもおすすめです。
各部屋へ洗濯物を片づけに行く手間がなくなり、一ヶ所ですべての洗濯物を片づけられるので効率的です。
また、就寝中の部屋や子どもの部屋に入る気遣いもなくなり、自由なタイミングで洋服の整理ができます。
各部屋に置くチェストなどの収納家具も減らせるので、各部屋の室内が広々と使用できるようになります。
6.設備を選ぶときの注意点
ここまで見てきたように、最近は便利で魅力的な設備がたくさんあります。
あれもこれもと、ついつい欲張りたくなりますが、本当に必要な設備かどうか、優先順位を決めてしっかりと検討するようにしましょう。
検討する時間がない場合や決めきれない場合、後付け可能な設備は一旦設置を見送るのも一つの方法です。
また、今とても欲しい設備でも、数年後、数十年後はどうなのか、長い目でみてみることも大切です。
さらに、最近では便利なグッズもたくさんあるので、それらを活用して代用ができないか検討してみても良いかもしれません。
7.まとめ
生活を便利にしてくれる様々な設備は、色々設置したくなるほど、どれもとても魅力的です。
しかし、費用がたくさんかかる設備もあれば、意外なデメリットがある設備もあります。
当初の予算内で抑えられるよう、優先順位を決めて慎重に検討することが大切です。
予算内に抑えるのが難しい場合には、他の方法で代用できないかも検討してみましょう。
最近では、便利なグッズがたくさんあるので、調べてみると意外な解決策がみつかるかもしれません。
また、良い面ばかりをみるのではなく、デメリットにも目を向け、さらに、長い目でみても必要かどうかを検討し、後悔のない設備選びにしましょう。
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