コラム

屋根の形は何がいいの?選び方のコツを解説

2024.11.30

 

建物を建てたり選んだりするときに、見落としがちな屋根の形ですが、その種類は20種類にも及びます。

屋根の形によって、建物のイメージが変わるだけでなく、建物の建築費用やメンテナンス費用にも影響してくるので、慎重に検討したいところです。

今回は、屋根の形にはどんな種類があるのか、どのように選ぶと良いのかについて解説します。

 

目次

屋根の形は何がいいの?選び方のコツを解説

1.屋根には様々な形がある

2.知っておきたい屋根の役割

2-1.雨から建物を守る

2-2.暑さや寒さを遮断する

3.屋根の形によって違うメリットとデメリット

4.屋根の形10選

4-1.切妻屋根

4-2.片流れ屋根

4-3.寄棟屋根

4-4.方形屋根

4-5.陸屋根

4-6.腰折屋根

4-7.半切妻屋根

4-8.入母屋屋根

4-9.棟違い屋根

4-10.複合屋根

5.人気な屋根の形

6.雨漏りしづらい屋根の形

7.平屋に多い屋根の形

8.屋根に使われる一般的な素材

8-1.日本瓦

8-2.ストレート

8-3.ガルバリウム鋼板

9.屋根断熱でより快適に

10.平屋の屋根の注意点

11.屋根の形で比較するメリットとデメリット

12.屋根の形を選ぶときの3つのポイント

12-1.【ポイント1】デザイン

12-2.【ポイント2】地域

12-3.【ポイント3】メンテナンス

13.おすすめの屋根の形は?

13-1.デザインからみたおすすめ

13-2.費用面からみたおすすめ

13-3.雨漏りのしにくさからみたおすすめ

13-4.外壁の劣化のしにくさからみたおすすめ

13-5.ソーラーパネルを設置する場合のおすすめ

14.まとめ

屋根には様々な形がある

一言で屋根といっても、実に様々な形があります。

その種類はなんと20種類にも及ぶほどです。

普段何気なく建物を見ていると、それほどたくさんの種類があるようには感じないかもしれません。

そのため、家を建てたり買ったりする際にあまり重視していなかった、という方も多いのではないでしょうか。

しかし、屋根の形によって、デザイン面はもちろんのこと、建築時の費用や後々のメンテナンスの費用も変わってきます。

また、建築する場所の気候や風土、建築制限などによっても選ぶ屋根の形は変わってくるでしょう。

家を建てたり買ったりする際には、ついつい間取りや外壁などに目がいきがちですが、この機会にぜひ屋根についても検討してみてください。

2.知っておきたい屋根の役割

屋根はデザインに影響するだけのものではなく、しっかりとした役割があります。

ここでは、屋根の役割についてご紹介します。

2-1.雨から建物を守る

屋根は、建物を雨から守る傘のような役割を担っています。

日本の建物は木造が多いので、木造部分に雨が直接当たらないようにしなければなりません。

また屋根は、上から落ちてきた雨を受けとめ、壁面に当てることなく地面に誘導してくれます。

日本には雨のよく降る梅雨もあるため、雨から建物を守る防水性はとても重要です。

さらに、屋根には雨音の軽減効果もあります。

2-2.暑さや寒さを遮断する

屋根は、夏の暑さや冬の寒さを遮断する役割も担っています。

真夏になると、屋根の温度は70℃以上に達することもあるほどです。

屋根の断熱性と通気性によって、この熱が直接、部屋の中に入るのを防いでくれているのです。

また冬には、暖房などで温めた部屋の中の空気が、外へ漏れ出てしまうのを防いでくれます。

3.屋根の形によって違うメリットとデメリット

屋根の形には多くの種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

デザインだけで屋根の形を決めるのでなく、それぞれのメリットとデメリットも考慮して決めたいものです。

例えばメリットには、施工の容易さ(費用の削減)や、風への耐久性、建築制限への適合性などがあります。

またデメリットには、施工の複雑さや、雨漏りのリスク、外壁の劣化のしやすさなどがあります。

4.屋根の形10選

20種類にも及ぶ屋根の形の中から、今回は10種類をご紹介します。

ぜひ屋根選びの参考にしてみてください。

4-1.切妻屋根

切妻(きりづま)屋根は、長年にわたってトップの人気を誇っている屋根の形です。

2枚の板状の屋根が三角に合わさった三角屋根で、普段目にすることの多い屋根になります。

シンプルな形状で雨漏りしにくいのがメリットで、デメリットは屋根が三角に見える面の外壁に雨風が当たりやすく、外壁が劣化しやすいことです。

4-2.片流れ屋根

片流れ(かたながれ)屋根は、最近人気が高まっている屋根の形です。

1枚の板状の屋根を傾斜がつくように設置していて、施工が簡単かつスタイリッシュな見た目です。

スペースもあまりとらないので、豊橋市のような住宅密集地にも適しています。

また、屋根が1面なのでソーラーパネルの設置にも適しています。

ただし、屋根の先端が突き出た軒が1面しかなく、他の3面の外壁が雨風で劣化しやすくなるデメリットがあります。

4-3.寄棟屋根

寄棟(よせむね)屋根も、切妻屋根、片流れ屋根とともに人気のある屋根です。

4つの面が中央で合わさった形になっています。

全方向に屋根があるので風に強く、落ち着いた雰囲気になります。

ただ、4面あるので接合部分が多く、雨漏りのリスクが高いです。

また、1面の面積が小さくなるので、ソーラーパネルの設置には不向きです。

4-4.方形屋根

方形(ほうぎょう)屋根は、正方形の建物に多い屋根で、寄棟屋根と似ていますが、4面の合わさる頂点が1つになっています。

お寺などでよく見られる屋根で、寄棟屋根と同じく風に強いメリットがありますが、頂点が1つなので寄棟屋根より雨漏りのリスクは低くなります。

ただし、屋根裏に湿気が溜まりやすいのと、正方形に近い建物でなければ設置できないのがデメリットです。

4-5.陸屋根

ほとんど傾斜のない平たい屋根の陸(ろく)屋根は、マンションやビルなどでよく用いられています。

モダンでスタイリッシュな印象に仕上がるので、戸建て住宅に用いられることもあります。

屋上をつくってスペースを有効活用ができたり、メンテナンス時に足場が不要で費用をおさえられたりするのがメリットです。

デメリットは、ほとんど傾斜がないので水はけが悪く、雨漏りを防ぐために定期的なメンテナンスが必要になることです。

4-6.腰折屋根

腰折(こしおれ)屋根は、細長い板状の屋根を複数枚並べて、2段階の傾斜をつけた屋根です。

建築制限などで、敷地の外へ屋根がはみ出さないようコンパクトにしたい場合に有効です。

ただし、傾斜の角度がが急に変わる箇所で雨漏りの危険性があるので、適切な処置が必要となります。

4-7.半切妻屋根

半切妻(はんきりづま)屋根は、切妻屋根に似ていますが、三角に見える屋根の上部に寄棟屋根のような面を設けています。

日影規制や斜線規制といった建築制限がある場合に用いられることが多いです。

なお、屋根のつなぎ目が多くなるので、雨漏りしやすいのがデメリットです。

4-8.入母屋屋根

入母屋(いりもや)屋根は、寄棟屋根に似ていますが、2つの頂点部分が切妻屋根のようになっていて複雑な形をしています。

瓦を使った和風の建物に用いられることが多く、高級感や重厚感を感じさせます。

断熱性や通気性に優れていますが、複雑な形状ゆえに費用もかかりやすいです。

4-9.棟違い屋根

棟違い(むねちがい)屋根は、片側の屋根にだけ高さの異なる部分があります。

敷地や部屋の配置に対応するために用いられます。

屋根の高さが変わる部分は雨漏りしやすいので、しっかりとした処置が必要です。

4-10.複合屋根

複合(ふくごう)屋根は、これまで紹介した様々な屋根が合わさった屋根です。

1階と2階で屋根の形を変えることもでき、デザインの幅が広がります。

ただし、複雑な形状になるとメンテナンスが難しく費用もかかるのと、屋根のつなぎ目が多くなるほど雨漏りのリスクが高まります。

5.人気な屋根の形

住宅金融支援機構が発表している住宅仕様実態調査によると、切妻屋根が長年トップの人気を誇っています。

しかし、令和5年度に、長年1位だった切妻屋根を抑えて、片流れ屋根が1位の人気となりました。

おしゃれなデザインで費用も抑えられることに加え、近年の太陽光発電の普及も人気が高まっている理由の一つといえます。

この2つに続いて人気なのが寄棟屋根で、トップ3の常連となっています。

6.雨漏りしづらい屋根の形

雨漏りしづらいのは、軒先と外壁との幅が十分にとれている屋根です。

軒先は雨水が入り込みやすく、外壁との距離が近いほど外壁に雨水が入り込むリスクが高まります。

軒先と外壁との幅がほとんどない屋根は費用を抑えられますが、雨漏りのリスクも考えておく必要があります。

7.平屋に多い屋根の形

切妻屋根、片流れ屋根、寄棟屋根は、平屋でもよく用いられる屋根の形です。

近年、人気の高まっている片流れ屋根は、平屋でも特に人気です。

スタイリッシュな印象になり、縦のスペースも有効に活用できます。

その他、平屋では、屋根の上を屋上として有効活用できる陸屋根も人気です。

陸屋根は、キューブ状の外観にできるので、コンパクトなデザインを好む方からも選ばれています。

8.屋根に使われる一般的な素材

ここでは、屋根の形に加えて、屋根に使われる素材をご紹介します。

8-1.日本瓦

粘土を高温で焼いた日本瓦は、長きにわたって日本の建物に使用されてきました。

素焼き瓦と釉薬(ゆうやく)瓦の2種類があり、釉薬瓦は表面に釉薬を塗っていて強度が高く、表面の色合いが青や黄色など様々に変化するのが特徴です。

日本瓦は日本の気候に適していて耐久性が高く、50年~100年以上使用できるともいわれています。

また、衝撃に強く、断熱性、防音性にも優れています。

ただ、重量があり柱や梁に負担がかかるため、荷重を考えた設計が必要で、耐震性が下がってしまう場合もあります。

施行には専門の技術が必要で、施工できる職人も減っており、手間もかかるので費用も高くなるのがデメリットです。

8-2.ストレート

ストレートは薄い板状の屋根材で数種類ありますが、一般的にはセメントを主成分とした厚さ5mm程度の平板ストレートが使用されます。

メーカー名である「カラーベスト」や、商品名である「コロニアルグラッサ」と呼ばれることもあります。

比較的安価で施工も簡単なので、施工できる業者も多いです。

カラーバリエーションも豊富で、断熱性にも優れていますが、厚みが薄いので日本瓦よりも割れやすいのがデメリットです。

カビやコケも発生しやすく塗装も剥げやすいので、15年~20年ごとに交換などのメンテナンスが必要になります。

8-3.ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、アルミ・亜鉛・シリコンから作られ、メッキ加工が施された鋼板です。

優れたトタン屋根のような素材で、最近は住宅にもよく用いられるようになりました。

軽量で錆びにくく、耐熱性、耐震性にも優れており、スタイリッシュな見た目と豊富なカラーバリエーションで人気も高まっています。

施行の費用は少しかかりますが、20年~30年は使用できます。

ただし、傷がつきやすく、傷がつくとそこから錆びてしまうのと、海岸の近くや排気ガスの多い所では腐食が起こりやすいので、こまめなメンテナンスが必要です。

9.屋根断熱でより快適に

屋根断熱とは、屋根や屋根と天井の間に断熱材を敷いて、外の気温の影響を受けにくくすることです。

夏は涼しく冬は暖かいので、エアコンなどの光熱費を節約することができます。

特に平屋では、屋根から入る外の気温の影響を受けやすいため、屋根断熱も検討してみると良いでしょう。

ただし、天井断熱よりも割高なので、建築費が高くなるデメリットがあります。

その代わりに、天井までしか断熱されない天井断熱に比べて屋根まで断熱されるので、屋根裏にロフトを設けるなどスペースを有効に活用できます。

なお、気候や間取りなどによっては屋根断熱が不要な場合もあるので、事前に設計者とよく相談しておくことが大切です。

10.平屋の屋根の注意点

平屋では屋根の面積が広くなりやすく、その分、雨漏りのリスクも高まります。

片流れ屋根では軒がない箇所から雨水が入り込んだり、陸屋根では傾斜がほとんど無いため雨水が溜まりやすかったりします。

そのため、しっかりとした防水対策が必要です。

例えば、風雨、温度変化、太陽光などに強い防水シートの使用や、絶縁工法(防水層を下地に密着させずに浮かせる)といった対策があります。

他にも、豪雪地域や猛暑地、都市部などの地域によって適切な屋根の形は変わってくるので、それらも考慮して検討することが大切です。

11.屋根の形で比較するメリットとデメリット

それぞれの屋根の形で、メリットとデメリットがあります。

ここでは、比較的人気のある切妻屋根、片流れ屋根、寄棟屋根、陸屋根について、それぞれのメリットとデメリットを表を用いて比較します。

 

  メリット デメリット
切妻屋根 ・和風にも洋風にも合う

・メンテナンスしやすい

・雨漏りしにくい

・落雪場所を予測しやすい

・軒がない面の外壁が劣化しやすい

・落雪場所が集中しやすい

片流れ屋根 ・シンプルなデザイン

・屋根裏を活用しやすい

・ソーラーパネル設置に適している

・雨漏りしやすい

・外壁や雨どいが劣化しやすい

・屋根裏が換気されにくい

寄棟屋根 ・落ち着いた雰囲気になる

・風に強い

・雨漏りしやすい

・ソーラーパネルの設置には不向き

陸屋根 ・コンパクトなデザイン

・メンテナンスしやすい

・屋根裏を活用しやすい

・屋根の上を活用できる

・水はけが悪い

・定期的なメンテナンスが必要

12.屋根の形を選ぶときの3つのポイント

屋根を選ぶときに考えておきたい3つのポイントをご紹介します。

どんな屋根にしようか悩んでいる場合には、ぜひ参考にしてみてください。

12-1.【ポイント1】デザイン

屋根選びは、建物の雰囲気に合わせることが大切です。

建物を好みのテイストに仕上げる際、どうしても外壁などに意識が向きがちになります。

しかし、屋根の形によっても建物全体の雰囲気は大きく変わるので、屋根についてもぜひ慎重に検討したいところです。

屋根以外に目立たせたい箇所がある場合や、すっきりとした建物にしたい場合にはシンプルな屋根がおすすめです。

12-2.【ポイント2】地域

屋根選びにおいて、建物の建つ地域の特性はとても重要です。

例えば、豪雪地域なのか、猛暑地なのか、都市部なのかによって、必要となる性能は変わってきます。

デザイン面で好みの屋根でも、地域によっては適さない場合もあるでしょう。

デザイン面で特にこだわりがない場合には、地域の特性によって屋根を選ぶのも一つの方法です。

12-3.【ポイント3】メンテナンス

建物は建てて終わりではなく、その後にメンテナンスが必要となります。

メンテナンスのしやすさや、メンテナンスを依頼できる工務店などがどれぐらいあるかも考慮して屋根を選ぶことも大切です。

また、施工時に費用を節約できてもメンテナンスに費用がかかる場合や、その逆の場合もあるので、トータルの費用で考えてみると良いでしょう。

13.おすすめの屋根の形は?

デザインや費用など、様々な観点からみたおすすめの屋根の形をご紹介します。

自身が重視したい点から屋根の形を選ぶのがおすすめです。

13-1.デザインからみたおすすめ

どんな雰囲気の建物にも合いやすい屋根を選びたい場合には、切妻屋根、寄棟屋根、方形屋根がおすすめです。

切妻屋根は万能で、和風、南仏風、西海岸風からシンプルモダンまで、様々なテイストの建物によく合います。

寄棟屋根と方形屋根は、和風やレンガ調の洋風の建物によく合い、高級感や重厚感を演出できます。

スタイリッシュな建物にしたい場合には、片流れ屋根や陸屋根がおすすめです。

デザイン性を重視したオリジナリティ溢れる建物や、モダンな雰囲気の建物によく合います。

13-2.費用面からみたおすすめ

屋根だけの費用で考えると、最も費用を抑えられるのは、構造がシンプルで必要な部材の量も少ない片流れ屋根です。

ただ、外壁の面積が大きくなるので、建物全体の費用で考えた場合には、切妻屋根の方が費用を抑えられる場合が多いです。

また、切妻屋根はメンテナンス費用も比較的かからないので、その点からみても全体的にコストパフォーマンスの良い屋根の形といえます。

13-3.雨漏りのしにくさからみたおすすめ

人気の屋根を雨漏りしにくい順に並べると、切妻屋根、片流れ屋根、方形屋根、寄棟屋根の順になります。

ただし、片流れ屋根では、屋根の一番高い箇所から雨水が伝って内部に入り込むことによる雨漏りが発生しやすいです。

そのため、この部分の防水対策と雨水を適切に排水するための雨仕舞をしっかりと行っておく必要があります。

13-4.外壁の劣化のしにくさからみたおすすめ

外壁の劣化のしにくさは、軒の有無で変わります。

軒によって雨風や紫外線が外壁に当たりづらくなっているほど、外壁は劣化しにくいです。

例えば、四方に軒がある寄棟屋根と方形屋根は、全ての面の外壁を保護できるのでおすすめです。

ただ、どの屋根の形でも軒の大きさによって劣化のしにくさは変わってくるので、外壁の劣化が気になる場合には大きめの軒にすると良いでしょう。

13-5.ソーラーパネルを設置する場合のおすすめ

ソーラーパネルを設置する場合には、一方向に大きな屋根面を向けられる片流れ屋根がおすすめです。

太陽の当たる最適な方向に屋根面を向けることができれば、最大の効果を得られます。

その反面、北向きの片流れ屋根ではソーラーパネルの設置が難しいので注意が必要です。

なお、陸屋根は傾斜がほとんどないので架台を設置することになりますが、架台の向きを自由に調整できるというメリットがあります。

ただし、架台の強風対策が必須で、建物によっては架台とソーラーパネルの重量に制限がある場合もあります。

14.まとめ

屋根には、雨から建物を守ったり、暑さや寒さを遮断したりする役割があります。

20種類にも及ぶ屋根の形や屋根材それぞれで、その効果の程度は異なります。

他にも、建築費用やメンテナンス費用、ソーラーパネル設置等の活用の幅も、屋根の形によって様々です。

全てにおいて完璧な屋根の形はなく、それぞれに一長一短があります。

自身がどの点を重視したいかによって、屋根の形を検討してみると

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